Andy C.(イングランド):
中止になってしまったUFOツアーの代わりにイギリスを回るつもりはありますか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
そうしたいけどね。でも今のところそういう計画はないよ。
Paul(イリノイ州シカゴ):
こんにちわ、ウリ! アメリカツアーの何か新しい情報はありますか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
適当な招聘元を探しているよ。ツアーに関してはいろんな場合を検討しているんだ。
Chuck Kirby(アメリカ合衆国ノースカロライナ州)
よろしくお願いします、ウリ!
昔スコーピオンズ時代やその後に使っていた愛機の白い75年製ストラトにもし何か改造を施したとしたら、フレットを増やす以外にどんなことをするか教えていただけますか?写真でみるとギターについている極太アームがどうしていいのかいつも不思議に思うんですよ。
Uli Jon Roth (ウェールズ):
こんにちわ、チャック。75年製ストラトはちょっとだけ改造してあるんだ。最高音に2つフレットを足してあるよ。極太アームはフランシス・バックホルズ(フランツ・ブッフホルツ)(Francis Buchholz)に作ってもらったんだよ。“In Trance”から“Beyond The Astral Skies”までのアルバム全てに同じストラトを使っているよ。
Paul(イリノイ州シカゴ):
前回ウリは滅多にストラトは弾かないといいましたよね。白いストラトを昔のスコーピオンズの曲に使うことはあります?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
‘Polar Nights’に使ったかも知れないな。
Paul(イリノイ州シカゴ):
新しいアルバムはいつ出ますか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
良い質問だ。私は“TSG 3”と“Requiem For An Angel”の二つを同時に作業をしたんだ。両方とも大部分はレコーディングが終わっているんだけどまだミキシングされてなくてね。
Carl(カナダ、ケベック州):
スカイギターで出せる一番高い音は何ですか?
Paul(イリノイ州シカゴ):
あなたのファースト・ネームは何て発音するんですか?ウーリィ?それともヨゥーリ?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
ウゥゥゥゥゥゥリィだよ・・・
Andy C.(イングランド):
ウリはスコーピオンズの‘He's A Woman, She's A Man’を嫌っていて最低のソロにしたと言いましたよね!!そのソロのどんなところが嫌いなんですか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
歌の歌詞が嫌いなんだ。でもリードギターは覚えていないな―良いところは全部覚えているよ―それは自分自身に言うことだけど。
David Ashton(イングランド、プリストン):
やぁ、ウリ、私はあなたの曲作りの才能を絶賛しているのですが、次のアルバムはヴォーカルをいれますか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
アルバムの殆どはヴォーカル入りになるよ。TSGはインストの傾向が強かったけどね。“Requiem”では数人の歌手がたくさん歌っているよ。
Chuck Kirby(アメリカ合衆国ノースカロライナ州)
75年製のストラト以外に何本のフェンダー製ストラトキャスターを今でも所有しているか、それ以外のエレキギターを持っているか教えていただけますか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
考えないといけないな。“Fly to The Rainbow”のストラトが1本だろ。それはイングヴェイが誕生日プレゼントしてくれたものだ。スティーヴン・シーガル(スティーヴン・セガール)(Steven Segal)も誕生日に1本プレゼントしてくれたよ。全部で4本になると思うよ。
Paul(イリノイ州シカゴ):
新しいアルバムではヘンドリクスの曲を何曲かやろうということはありますか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
すまない、今接続できないんだ。でも戻ったよ。多分次のアルバムではヘンドリクスの歌はやらないだろうね。
Andy C.(イングランド):
“Historic Performances”のビデオはいつリリースされますか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
やぁアンディ、それは殆ど終えたよ。技術的な問題点が沢山あったよ。20年も経つといいフィルムでも自然劣化していてね。幸運なことに友達がNTSCコピーを作ってくれたんだけど、継ぎ合わせをたくさんしないといけなくてね。フィルムはみんなまだリリースされていないよ。ビデオ1は全部‘Electric Sun ERA 1&2’で1979年から1983年のものだ。嬉しいことに音は比較的良くてね。映像の質よりもインスピレーションに重点を置いて素材を選んであるよ。
Chad Armstrong(アメリカ合衆国モンタナ):
再びですが、私たちと話してくれてありがとうございます。ウリは80年代半ばから90年代半ばにかけては何をしていましたか?お金の支払の為に他の仕事をしていたんですか?それともスコーピオンズとエレクトリック・サン時代の収入で十分裕福に生活して他のプロジェクトを実行することができたんですか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
こんにちわチャド、他の仕事は全くしてないよ。実際、私にとってこれは仕事じゃないからね。私の好きなことをする特権だと感じているよ。変わった理由がいくつかあるけど、私は幸運でお金はいつも必要な時に転がり込んできたんだ。決して音楽でお金を稼ごうとは考えなかったよ。それに実際音楽はそんなことに束縛されるべきでないけど、“V.K.”などの後にはそういう役割も果たしてくれてちょっとした驚きだったな。だけど同じようにお金に苦しんだ時期もあったよ。物事は釣り合いが取れているもんだよ。
Randolph Von Beering(カリフォルニア州ソノマ):
こんにちはウリ、あなたはイタリアやロシア、ドイツの古典音楽を自分のスタイルに取り込んで見事な可能性を示しました。あなたはヤナーチェック(Janacek)やバルトーク(Bartok)等の東欧の作曲家は好きですか?もしヤナーチェックのグラゴール・ミサ(Glagolitic Mass)を知らないならぜひ聞いてください。ありがとうございました。ウリの大ファンのランドルフより。
(訳者註:Leos Janacek (1854〜1928)チェコスロヴァキアの作曲家。Bartoek Bela (1881〜1945)ハンガリーの作曲家。)
Uli Jon Roth (ウェールズ):
やぁランドルフ、君に会えて嬉しいよ。バルトークは驚くべき作曲家だったね。だけどヤナーチェックについてはなにも知らないなぁ。
Dave Sims(ネバダ州ラスベガス):
ウリ、私は時々あなたのソロを聴きますが、音が四半音のように思えます。特にマイナーと長3度の間やディミニッシュと完全5度の間のピッチにあります。ご存知のようにインディアン・ラガス(Indian ragas)やアフリカン・チャント(African chants)では半音階で識別不能な小さな音程を使います。これは意図的なものなんですか?それともチョーキングで自然となったものなんですか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
すまない、答えを全部書いたんだが、コンピューターが消してしまった。後で答えるのでまた言ってくれないかな。
Andy C.(イングランド):
“Tokyo Tapes”はCDで再発されますか?リマスターされる可能性はありますか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
残念だけどこういうことは私にはどうしようもないよ。
Mary Fitton(日本):
5月の日本ツアー、とても楽しみにしています(23年ぶり!)。このツアーのセットリストやライブCD(又はビデオ)の計画はありますか?
Peter Praetorius(スウェーデン):
アポストロフィー等を書く時に変な字を使わないようにしてください。混乱します!それでは。
Uli Jon Roth (ウェールズ):
こんにちはメアリー、演奏の内容に関しては漠然としたアイデアはあるよ。だけどいつも(開演の)数分前まで自由に選択できるようにしているんだ。ビデオは実際将来利用するために最近はいつも撮っているんだ。
Paul(イリノイ州シカゴ):
質問全部なくしちゃいましたか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
変わった文字は大好きなんだが・・・
Peter Praetorius(スウェーデン):
ダメです!!
Uli Jon Roth (ウェールズ):
いいや、消えたのはとても長くて詳細な答えだけだよ。だけど覚えてるよ。
John Thornton(アメリカ合衆国):
こんにちはウリさん、あなたとお話ができてとても嬉しく思います。我々のメーリングリストに必要な叱責ありがとうございます。最近の宗教団体の動向に何か関心はありますか?私は『メタル・メルトダウン(Metal Meltdown)』のインタビューで政治上の見解を聞きました。良き指導者が己の考えと議論するのを聞くととてもリフレッシュされるというものでした。ギターとは無関係ですが。
Al(コスタ・リカ):
ピーター、私のチャットの画面が更新されてますが、新しい内容が出てこなくて・・・
Uli Jon Roth (ウェールズ):
やあジョン、そういうことを公に話すのは普通難しいことだよ。公共の場では大きな歪曲という鏡があるからね。我々はみんな違った考えを持っているから、多くの人の攻撃なく本当の考えを言うのは無理だよ。組織化された宗教はこの世に自分達の場を持っている。そして様々な方法で多くの善を成し遂げている。でもとても消極的な側面も少なからずあるんだ。正しく均衡を得るのは殆ど不可能だと思うよ。個人的なことを言えばそれは私の考えとは違うものだ。私はこう言うことに関しては自分の感じ方があるし、手に入る範囲のものにぴったり当てはめるものでもないよ。
Peter Praetorius(スウェーデン):
時々ちょっと時間がかかるのでガマンしてください。
David Ashton(イングランド、プリストン):
私は“TSG”のサンクス(thnkyou list)にルドルフ・シェンカー(Rudolf Schenker)の名前があるのに気づいたんですが、アルバムにどんな風に関わったのですか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
やぁデヴィッド、私は過去に自分のギタープレイをサポートしてくれた人に全般的に感謝しているだけなんだ。ルドルフはいつも手助けしてくれたよ。彼はスコーピオンズのアルバム以外では何も演奏していないけどね。
Peter Praetorius(スウェーデン):
再投稿を!!
David Ashton(イングランド、プリストン):
ウリ、私は時々あなたのソロを聴きますが、音が四半音のように思えます。特にマイナーと長3度の間やデミニッシュと完全5度の間のピッチにあります。ご存知のようにインディアン・ラガスやアフリカン・チャントでは半音階で識別不能な小さな音程を使います。これは意図的なものなんですか?それともチョーキングで自然となったものなんですか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
面白い話題を取り上げてくれたね。四半音はだいたい意図的なものだよ。必要な時に音に味付けをするように緊張感と性格が加えられるんだ。君は私がチョーキングの最後で少しオーヴァーピッチに音を出すのが好きなのに気づいたかも知れない。これでより音が輝くんだ。こういうことは芸術的な味わいの問題だよ。ちょうど塩抜きの食事を好む人がいるようなもので、みんなは普通音の中間でやるかもしれない。私はしょっちゅうこういう方法をとるよ。感情が高ぶっている時、音の範囲を制限することで刺激を加えるのが好きなんだ。
Carl(カナダ、ケベック州):
フランシス・バックホルズについて何か情報はありますか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
現時点では特に。けど得ることはできるよ。
Paul(イリノイ州シカゴ):
何歳なんですか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
47歳だと思うよ。あれ、46かな?君が教えてくれよ。こういうことは年をとるにつれて徐々にどうでもよくなっていくことだと思わないかい?
Ted(カナダ):
やあウリ、テッドです。お元気ですか?クレイトンと私はウェールズに行きたいと思っています。ジャムったり泊まったりしていいですか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
歓迎するよ。でも最近ジャムをする時間は殆どないよ。リハーサル室で自由にジャムるのはいいかもしれないけど。
Mary Fitton(日本):
どんな本や作家が一番面白いと思いますか?
Peter Praetorius(スウェーデン):
引用符を打たないでください。それでは。
Uli Jon Roth (ウェールズ):
たくさんあるよ、メアリー。いつも何冊か本を読んでいる。読書は大好きだけど、最近は時間が全然なくてね・・・
Peter Praetorius(スウェーデン):
年齢の質問は私も賛成
Chad Armstrong(アメリカ合衆国モンタナ):
イングヴェイ・マルムスティーン(Yngwie Malmsteen)もスカイギターを持っているんですか?彼の最新アルバムの写真にあったと思うんですけど。
Uli Jon Roth (ウェールズ):
彼はもらった(違法の)日本製コピーを持っているよ。
Frank van Vliet(オランダ):
5月に日本で数回ライブをやると読んだんですけど、一緒に(訳者註:以下途切れているが、おそらくオーケストラと思われる。日本でのライヴは当初オーケストラを伴いたいという考えがあった。)
Peter Praetorius(スウェーデン):
すいませんが、引用符付きの質問は全て削除しないといけません。引用符無しでもう一度書いてください!
Uli Jon Roth (ウェールズ):
やぁフランク、日本でのライブはより「ロック・ショウ」的なものになると思うよ。だけど境界はあやふやだよ。ステファン・ベントレー=クライン(Stephen Bentley-Klein)(訳者註:Steve, Stevenといった名前はStephenの略称)もヴァイオリンで同行するからね。色々入り混じったプログラムで演奏するよ。だけど曲目はまだ決めてないんだ。
John Thornton(アメリカ合衆国):
ウリMLでは、最近長時間マリファナやアルコールの利用について議論しました。
年配や多くの方は成長し、みんな40歳近いです。考え方が変わったことについて一言二言意見を頂戴できないでしょうか?失礼いたします。
Peter Praetorius(スウェーデン):
まだ質問が画面に残っていれば、投稿ボタンを使ってください。
Uli Jon Roth (ウェールズ):
私のとった行動は次のようなものだよ。実のところ私は十代後半には様々なドラッグを経験した。LSDは5回くらい試したけど、非常に安定したり心に響いたりしない限り誰にも勧めようとは思わないね。グラス―マリファナの軽いもので、友人にも常習者がいるんだが―に関しては個人的にはやってない。ほんの一時期最高に思えたけど、長期間大量にやったために友人に精神的(知能が)にヤラれてしまったのを見たからね。彼らはこの判断に賛成するだろうよ。見るのは哀しいものだよ。意識を変える事は重要なことだよ。
Uli Jon Roth (ウェールズ):
(上記に続けて)例えば私は作曲や演奏をしている時、いつも違った興奮状態に入る。それが君達を通して真の沸き起こるインスピレーションを得る唯一の方法だよ。コツはドラッグなしで行うことだ。そんなものにたよったら真のコントロールなんてないからね。偉大な芸術は総合的なインスピレーションと十分なコントロール、つまり芸術的な判断の特別な融合を必要とするものだよ・・・。
Mary Fitton(日本):
この前の月食(訳者註:2001年1月に皆既月食があった)はどうでしたか?おそらくウェールズでも見られたと思うのですが。そのような自然現象でもあなたはインスピレーションを感じますか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
月食は見たけど気味悪かったね。何か奇妙な感じだったけど、それが何なのかははっきりと分からなかった。
David Ashton(イングランド、プリストン):
興味あるかどうか分かりませんが、私は5度調弦の5弦ギターで完全に再現されたパガニーニ(Paganini)の奇想曲1番・2番・3番・5番のレコードを持っています。私はこの特許された楽器をヴァイオター(Viotar)と呼んでいます。
(註:Niccolo Paganini (1782〜1840)宮廷ヴァイオリニスト出身の作曲家。ギターも愛好し作品を残している。)
Uli Jon Roth (ウェールズ):
パガニーニの作品は1977年に演奏したことがあるよ。私も5度調弦でやったよ。面白いものではあったがヴァイオリンほど説得力のあるものではなかった。弦長が違うからね。でも君が言っている楽器は違ったものみたいだね。その楽器でもやってみたいね。前よりいい部屋も常時あることだし。
Paul(イリノイ州シカゴ):
アコースティック楽器は持っていますか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
オヴェーション(Ovation)を1本だけ。‘Chaplin and I’や“Astral Skies”で聴けるよ。ヒスコックス(Hiscox)の12弦(Astral Skiesで使用した)もあったけど今はハードロックカフェにある。
Antonis 7(ギリシア共和国):
concert for europeのアルバムはリリースされましたか?もししていないならその理由は?
(訳者註:“Symphonic Rock for Europe”と呼ばれるヴェルギーでのオケ共演。TV放送もされた。その中の交響曲第1番「深淵からのヨーロッパ」は後に“Symphonic Legends of Avalon”の第3部に編入される。)
Uli Jon Roth (ウェールズ):
やあ、アントニス。まだリリースしていないよ。“Europa Ex Favilla”はレコーディングしたんだが、ミックスもヴォーカルもまだだ。来年、2002年7月6日にデットモルトで大オーケストラと共にやるつもりだよ。
Clayton Bonin(カナダ、トロント):
‘event horizon’という歌は映画と何か関係あるのですか?とても寒々しい曲で、暗黒の中の恐怖のような感じがしますが。
Uli Jon Roth (ウェールズ):
映画とは関係ないよ。完璧に何も考えずにやった即興だよ。後で聴いた時にその名前が心に強く浮かんだんだ。
(訳者註:Event Horizon(事象の地平線)はTSGの日本語解説にもあるようにブラックホールの外縁を言い、これより中に入ると光でさえ飲みこまれてしまう。)
Clayton Bonin(カナダ、トロント):
スカイギターのトレモロユニットはネジで固定されていますか?それともオープンですか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
常にオープンだよ。固定した時の音質の劣化が嫌いなんだ。
Tom Kozak(イリノイ州シカゴ):
私はウリがいつもファンと直接交流しようという意思に感銘します。
あなたは有名な人なのにここシカゴにいる私の友達、スティーヴ・スリプスキー(Steve Slepski)に手紙を書いてくれましたね。一般人と関係を持つあなたのような人がいることを知って元気付けられました。ありがとうございます。そして続けていってください。いつかシカゴにあなたが来ることを願っています。
Uli Jon Roth (ウェールズ):
ありがとう。出来る限り近くあろうと思うよ。ただし常識の範囲内でね。私は仲間と離れて閉じこもりたくないからね。広く交流することは世界平和のために最も重要な考え方だと思う。世界には面白い人が本当に沢山いるよ。そして多くの人と繋がっていると強く感じる。いや、全ての人とかな。もし自分の殻に閉じこもったら敗者となってしまうだろう・・・。
Mary Fitton(日本):
私はウリの絵画や写真(プロローグやTSGのアルバム)に強く感銘を受けました。そこでぜひお尋ねしたいのですが、絵画集を出版しようという考えはお持ちですか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
いつかそうしようと思っているよ。描いたものの中には未発表のものがたくさんあるんだ。
Paul(イリノイ州シカゴ):
ウリは作品の中に9弦スカイギターがあると言いましたよね。どの弦を加えたのですか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
トップAと低音弦をもう1本。これはヴァイオリンの範囲から簡単にデザイン出来るものだよ。簡単に手に入る通過的作品として出来あがるだろう。
Randolph Von Beering(カリフォルニア州ソノマ):
ウリ、弦楽四重奏の作曲を考えたことはありますか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
やぁランドルフ。考えたことはないよ。より大規模に交響的な構造と迫力に関する知識を持っているよ。だけどご存知の通りもし誰かに明日にでも頼まれたら、多分やるだろうね。
Al(コスタ・リカ):
‘Cast Away Your Chains’は実体や慣習からの開放に何か関係しているように思えるのですが・・・?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
やあアル。違うよ。そういうつもりではなくて、もっと大きく、己の誤解から解き放たれる人々に関するものだよ。つまり慣習もその1つであると思う。何らかの犠牲や苦難、断念なくして成長はあり得ない。そういうことだと思う。
Al(コスタ・リカ):
スウィープは使いますか?使っているのを聴いたことないように思うのですが・・・。
Uli Jon Roth (ウェールズ):
ようく聞いて欲しい。私はいつもスウィープは使っている。そんなにはっきりしたものではないかもしれない。それはまさにトリックなんだよ。はっきりさせないためのね。私は機械的なやり方は好きじゃない。そんなのは全くお手本通りのやり方だ。私はどんなスタイルとは呼べないあらゆる種類のピッキングスタイルをとりこんでいるよ。あらゆることを自由にできないといけない。
David Ashton(イングランド、プリストン):
ウェールズに住むのは芸術的なインスピレーションを与えてくれるからですか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
特にそういうわけではないよ。恋意を減じたいことをのぞけばね。私は外的環境からインスピレーションを多く得ることはないね。
Clayton Bonin(カナダ、トロント):
ウリがスカイギターのネックにスキャロップやジャンボフレットを使っているのは指とネックとの摩擦をなくしたいからですか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
両方ともその通り。
Chuck Kirby(アメリカ合衆国ノースカロライナ州)
あなたはギターの技術に精通しており、生涯を通してずっと活用してきました。これは演奏などの中で自然と進歩したものなんですか?これから先、目標や技術的に新しい、又はより難しいレヴェル達したいという望みはありますか?
Peter Praetorius(スウェーデン):
批評をありがとう、チャック!!
Uli Jon Roth (ウェールズ):
自然に進歩したものだよ。過剰に激しくやろうとはしなかった。技術は1つの目標でしかない。私はスローテンポやミディアムテンポの曲を聴いたり演奏したりするのが好みなんだ。速いテンポは慎重に使う傾向がある。心拍が主な基準だよ。感動や努力によって変化する。興奮状態で演奏していてもメトロノームのように全く正確なんだ。ほんのちょっとテンポがずれただけでも分かるよ。言ったことあるけど普通は冗長なテンポは好きではないんだ。流れる水のようなものを好む。エネルギーと時間がともに上昇や下降を伴って入り混じるようなね。この真理を理解することは解釈に非常に重要なんだ。
私は常に正確なリズムで弾いているよ。だけど有機的に、ごく微妙な方法でね。これは楽区の区切りや音楽の一般的な呼吸にかなり重要なことだ。
David Ashton(イングランド、プリストン):
曲中にダラス・オービター・ファズ(Dallas Arbiter Fuzz Face)は使ったことありますか?もし使ったことがあるなら、それはワウペダルの前後で使ったのですか?ファズは非対称でワウペダルの前に使うといいディストーションが得られると思います。この方法だと不快な音を大幅にカットできると思います。何かお考えははありますか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
ダラス・オービターは“TOKYO TAPES”の‘Fly To The Rainbow’の最後で聴けるよ。ソロ以外では全然使ってないけどね。
Carl(カナダ、ケベック州):
ピックはどういうものを使っているんですか?
Peter Praetorius(スウェーデン):
質問を書くのを止めた方がいいと思うんだけど!!今着いたブライアンとアンディ以外は。彼らにも同じように機会を与えてあげる方が公平だと思います!
Uli Jon Roth (ウェールズ):
フェンダーのヘヴェイのようなものかな。常に変わるよ。現時点では“PickBoy”だ。
ピックはそれぞれ違った音や反応があるよ。みんなそれぞれに限界があるのはあんまり嬉しくないけど。状況によって変えたら良いと思うよ。でも私はそんなに敏感じゃないから演奏し始めるとすぐにこういうことは全部忘れてしまうよ。ピックが壊れたり剥げたりし始めない限りね。
Brian Ceballos(アメリカ合衆国アリゾナ州タクソン):
やぁ、ウリ。あなたはどの民族の血筋を引いているのですか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
やぁブライアン。私には君の言いたいことが全く分からないんだが。私の心にはそういうのはないよ。だけど多くの人々や文化は繋がっていると強く感じるよ。今も昔もね。
Chuck Kirby(アメリカ合衆国ノースカロライナ州)
いらっしゃいピーター!素晴らしいカンファレンスありがとう。
David Ashton(イングランド、プリストン):
スコーピオンズやDieter Dierks時代に開放感を覚えた歌はありますか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
全ての状況でだね。“Taken By Force”からスコーピオンズの最後まではとても不幸で自由になりたいと思っていたよ。もう過去のことだよ。
Paul(イリノイ州シカゴ):
‘Earthquake’を除いてエレクトリック・サンの曲をツアーで演奏する可能性はありますか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
あるよ。昔の曲はやるよ。昔の曲の再解釈は面白いかもね。最近‘I'll Be There’と‘I'm A River’をやったよ。この2曲は将来オーケストラでもやろうという構想がある。
Clayton Bonin(カナダ、トロント):
やぁウリ、白いストラトはいつか何かのプロジェクトで使うことはありますか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
可能性はあるけど、ふさわしい曲でなければならないだろう。スカイギターより素晴らしい楽器は存在しないから。だけどそういうことよりも世界そのものが違う。場合によっては素晴らしいものだよ。
Peter Praetorius(スウェーデン):
恐縮ですが、スウェーデンではそろそろ就寝の時間になります。ですからもうお礼を言わなければなりませんが、今回ご参加頂きまことにありがとうございました。スカイカンファレンスをお楽しみいただけことを願っております。ウリも同様に指が疲れたことでしょうが、良い練習になったかと思います。次回までお元気で。
Al(コスタ・リカ):
トランジスターを使ったものや混合型の真空管アンプは勧めますか?
Uli Jon Roth (ウェールズ):
TUBE AMP!
Peter Praetorius(スウェーデン):
全ての内容は私のウェブページでご覧になれます!
Uli Jon Roth (ウェールズ):
私の指はまだ大丈夫だよ。カンファレンスの管理人が終わりだって言ってるね。君達の質問に答えることが出来て嬉しいよ。そしてまた来月同時刻に再びやりたいと思う。また参加していただきたい。 Stay Tuned Uli Jon Roth
Peter Praetorius(スウェーデン):
ログ・アウト・ボタンを使って下さい。ありがとうございました。
kk(トロント):
ありがとう、ウリ
Al(コスタ・リカ):
ピーターと、ウリ・ジョン・ロートさんに大変感謝しています!!
Brian Ceballos(アメリカ合衆国アリゾナ州タクソン):
ピーター、ウリ、またね。
frank(オランダ):
ウリ、ピーター、ありがとう!
Peter Praetorius(スウェーデン):
まだいるんですか?もう閉めますよ。
kk(トロント):
ヨーヨーマ
(翻訳・編集:Alter Ego, 協力:Liger Aegagropila)
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