俺ギター
Schecter 006
MVC-007S Schecter 007 Provision
AFD45BG AFD40 AFD40
末広零吉 KS-1 ZO-7 TSV

俺による俺のための俺ギター
 30f6単弦。所有者による自作。指板はスカラップ加工、PUはEMGのSAでコントロール系はフェイダー・ヴォリュームのみ。

Provision Custom
 30f6単弦。4〜6列目は23f以降フレットレス。他、詳細不明。山口県のギター工房プロビジョンギター製作。

Schecter USA Custom 006
 30f6単弦。詳細は調査中。

Schecter MVC-007S
 30f7単弦。詳細は調査中。

Artfield AFD45
 30f6単弦。アイバニーズが1988年〜90年にかけて製作したアートフィールドシリーズで3種類の異なる仕様が存在する。1300〜1700米$で生産数は100本ほどとの未確認情報アリ。

 胴材はブビンガ(Bubinga)、棹材はウェンジ&ブビンガの5層で指板はローズウッド。ブリッジはゴトーHQ TREM。 PUはウルトラソニック(Ultrasonic REF2)シングルを3基搭載。コントロールはコイルタップ、ブースト、6点ロータリー、3点支持PUセレクター。 なお、ロータリースイッチの組み合わせはフロント・ハム、フロント・パラレル、フロント+リア・ハム、フロント+リア・パラレル、リア・パラレル、リア・ハム。

 AFD45は上位機種でゴールドパーツ仕様、AFD40は下位機種でコントロールが1つ少ないが詳細は調査中。

末広 零吉
 30f8単弦。マンドリン奏者で楽器製作家中西製作で個人によるオーダー。ナット及びブリッジは特注。その他詳細は不明。

KS-1
 29f6単弦。27fより全音間隔。日本人の個人オーダー品で胴材はマホガニーにメイプルトップ。弦長24 ¾ inchで棹材はマホガニーの22接続のセットネック構造。

 PUはハムバッカー1基のみでSH-5コイルタップ付とのこと。2002年完成か。

ZO-7 TSV
 29f7単弦。27fより全音間隔。演奏上の理由により1〜3列目は29f、4列目は28f、5列目は27f、6列目は26f、7列目は25f。1モデルでは生産数世界最多を誇るフェルナンデス(FERNANDES)のアンプ内蔵型ギターZO-3の7単弦モデル(2001年発表、1年ほど生産された)を左用に改造したもので本来は22f7単弦右用ギター。TSVは塗装のチタン・シルヴァー(Titanium Silver)の意。個人による改造で指板延長のみコンバットギター製作。29fより上はフレットレスで理論上の最高音は半音約37f。

 弦長24 ¾ inch (628.65o。※通常のZO-3は24inch=609.6mm)。PUはリアハムのみでフェルナンデスのオリジナル、コントロールは本体部にヴォリュームと内蔵アンプ用スイッチ。電力表示兼装飾用LEDは青色に交換している。また追加としてアリアプロIIの携帯用ミニアンプを流用したボリューム、トーン、クリーン/オーヴァードライブ切り替え電源スイッチ、ACアダプター用電源及びヘッドフォン出力と、アイバニーズ(米国での発売ブランドはマクソンMAXON)製コンパクトエフェクター、チューブスクリーマー(Tubescreamer TS-9DX)を流用したモード切替セレクター、トーン、ゲイン、レヴェル、ACアダプター用電源を備えている。

 内蔵スピーカーの出力は5Wで9V電池ボックス内蔵。また、坐奏時の姿勢保持の為にアイ・ジー・ピー(IGP)社製クラシックギター用ギターレストGR-IIBを流用、ストラップピンの位置もヘッドから棹胴接続部付近に移動している。またブルドンはB1だがシャッブ(Shubb)社製5単弦バンジョー用スライド式カポタストFS-LBを流用して開放弦を5fE2まで半音ごとに設定可能にしている。これはリチャード・シャッブ(Richard Shubb)が1974年に私用で開発し特許を取得したスライド式カポタストのニッケル鍍金ロング・バー仕様。5単弦バンジョーで他の4本より弦長の短い5列目のみを単独で押弦するためのカポタスト自体は古くから様々な方法が考案されており、スライド式は木製の物が1888年には開発されていた。

 全ての後付部品は取り外し可能。改造は2002〜2008年。

Long Horn

Long Horn; Guitarlin
 31f6単弦。古代ギリシア・ローマ時代の竪琴リラ(Lyre)の響胴意匠を流用したロングホーンと呼ばれる種類でダンエレクトロ(Danelectro)製作。最初に発表されたのは1958年と30fを越えるEx-Fギターの中では最古ではないかと思われる。

 弦長635mmでメイプル棹のローズウッド指板、ミディアムフレット。ナットは40mmのアルミ製、ペグはダンエレクトロ製。

 胴材はメイソナイトでPUはフロント、リア共にリップ・スティック。コントロール系はボリューム×2、トーン×2とPUセレクター。現在ブラックメタルフレーク、ブラックバースト、コミーレッドの3色が生産されており、日本では6万円で販売されている。メイソナイト(メゾナイト)は通常アンプ背部のチューブカヴァーに使われるもので、採用理由は「木よりも安かったから」とのこと。

 リラのデザインを流用したリラ・ギター(Lyragitarre)は18世紀末〜19世紀前半に存在しており、特に19世初頭、フランス革命下の総裁政府時代にはサロン文化の中で用いられた。通常のギターと同じ調弦の6単弦楽器だが竪琴のように縦に構えて演奏されるもので楽曲もギターの物が流用されたことから当時の楽譜は「ギターまたはリラのための」と銘打たれた物も多かった。

DeLap Samick 改 Hand Made

DeLap Baritone Guitar
 31f6単弦バリトンギター。B調弦で音域はB1-F6。アラン・ホールズワース(Allan Holdsworth)のオーダー品でビル・ディラップ(Bill DeLap)製作、現在は個人コレクター所有。
 弦長36inch(=914.4mm)。胴材はアルダーで棹はブビンガ。PUはダンカン製のPAF。ブリッジやナットはスタインバーガー製とのこと。

※このギターを聴くことの出来るCD
 Allan Holdsworth『WARDENCLYFFE TOWER』「Sphere of Innocence」ソロパート。

Samick Artist Series 改
 31f6単弦。アメリカのグレッグ・ベネット・ギター社(GREG BENNETT GUITARS)が サミック(Samick)のブランド名で出している29f6単弦ギターにフレットを2本追加した改造品。フロントPUをトーカイ製に変えたこと以外所有者も詳細は知らず確認中とのこと。

Hand Made Guitar
 32f6単弦。所有者による自作。S-S-H仕様。ブリッジはケーラー。

Grand-Orchestre Hei-D Monstro

Grand-Orchestre
 34f8単弦スティール弦バリトンギター。弦長は643mmとのことだが詳細確認中。響胴は大きめでD調弦とのこと。表面板スプルース及びセダー、横&裏板はマホガニー、インディアンまたはブラジリアン・ローズウッド。指板及びブリッジはエボニー。ナット幅46mmとのことだが…46mmとは思えないので調査中。ペグはシャーラー。カッタウェイは要望により自由で7350ユーロ。

 オランダのフォーク・グループ、フライルク(FLAIRCK)のエリック・フィセル(Eric Visser)発案でシャルパハ・ギター(Scharpach Guitars)製作。

Hei-D Monstro
 34f8単弦。7〜8列目はフレットレスで約18f分。6列目は18f、5列目は19f、4列目は20f。 シチリア島パレルモ(Palermo)出身のクラシック及びジャズ・ヴァイオリン&ギター奏者、ミック・ラモ(ミケレー・ラモMichéle "Mick" Ramo)発案、ニュー・ヨークのリック・ディカーロ(Rich DiCarlo)製作で1999年以降完成。オーケストラでヴァイオリン奏者を していた頃からギターに興味を持ち、ギターとヴァイオリンの融合を摸索、その後様々な楽器とのアンサンブルやバッキー・ピザレリとの出会いの中からヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの機能をギターと重ね合わせた8弦仕様を考案。調弦はD1-A1-E2-A2-D3-G3-B3-E4。名称の由来は最高音がHigh-D (D7)であることと妻の名前がHeidiであることによる。またMonstroはMonsterのイタリア語。


※各ギターを聴くことの出来るCD
 現在調査中。

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