I think the most important thing is stick to your guns, be yourself. Music is a form of expression and the whole element of spontaneity is lost when you try to be too showy. Don't play it if you don't believe in what you are doning. Don't be superficial. Be yourself, that's the most important thing I have to say.

Boogie(1985年4月号)


 う〜ん、クリエイティブな音楽的アプローチ、あるいは(プレイではなくて、機材などに関しての) テクニカルな実験が好きなギタリストって少ないからね。ギタリストって、生まれつき 保守的なんだと思う。ベーシストやキーボーディストはどんどん新しいものを 試すのに、ギタリストは3つのつまみと5ウェイPUセレクターさえあればいい。 今でこそ、ギターのいろんな部分で実験しなかったところはないけど、 僕も昔はそうだったから気持ちは分かるよ。 ほんの少しギターが変わっただけで、サウンドもだめだと思い込んでしまう。 以前はアンプに欠点があると思っていたんだけど、アクティブPUを使ってみて、 実はPUに欠点があるって気づいたんだ。フェンダーのパッシブPUは、 アクティブの20〜30%のサウンドしか得られないと僕は思う。ダーティな サウンドは、必要ならすぐ得られる。だけど、その逆はそうはいかない。 キーボードのテクノロジーに触れて、自分の物の見方が変わり、もっと冒険するようになったようだね。


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 いや、真空管に文句をつけるつもりはないよ。実際、今でも使ってるしね、トランジスタでは出せない 音が出せるから。僕は、より良くなり得るはずの古いテクノロジーに反対しているんだ。 ビンデージ・ギターにしてもそうだ。古いギターのマジックを信じ、どうしてもその方がサウンドがいいという人は、 いいサウンドを出せるかもしれない。だけど僕の場合、昔持っていた古いフェンダーと、 その後に作られたギターを比べてみて、自分には新しい方がずっといいとわかった。 サウンド・クォリティの多少の差はあるが、それは好みの問題だろう。

Guitar magazine(リットーミュージック,1991年5月号)


 「僕が昔やり始めたことは、確かにロックの世界では新しいことだった。でも音楽全般か らすれば、バイオリンやピアノで100 年も前からすでに行われていたことで、僕はそれを ロック風に解釈し直しただけだった。ディミニッシュ・スケールだって、クラシックの世 界では昔からあったものだからね。30年代にはジャンゴ・ラインハルトがそういったスタ イルで弾いていたね。つまり何も特別なものではなかったんだ。特別なことというのは、 興味深いフィーリング、そして新たなインスピレーションを音楽に持ち込むことなのさ。 テクニックは誰だって学べるよ。でもそんなことに大した意味はない。もちろんテクニッ クもないのに複雑な曲など弾けるはずもないわけだから、自分のテクニックに見合ったも のをやるということは大切だけどね。

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 僕は80年代以降、新しい音楽を聴くのをやめたんだ。というかロック界では80年代以降 に新しい音楽など出てこなかったからね。イングヴェイのように優れたプレイヤーは出て 来たけど、新しい音楽スタイルはなかった。ロックは随分前から袋小路に突き当たってい ると思う。今はただ、同じことを繰り返しているだけだ。そんなものを聴くのは退屈だよ 。新しいアティテュードが何も感じられないんだ。同じパターンを繰り返すだけで、未来 に向かってはいない。こんなことは言いたくないが、それが真実なんだ。だからこそ、僕 は過去の音楽のエッセンスを使って未来への架け橋にしたい。でも、だからと言って誰に も渡れないような難しい橋は作りたくないんだ。自然で美しいスピリチュアルな音楽を作 りたいよ。まったく新しいメロディを作れなくてもいい。でも音楽のフィーリングやスピ リットは新しくなければいけないんだ。安全な音楽をやるのではなく、未知の部分を開拓 していかなければならないんだよ。

Guitar magazine(リットーミュージック,1996年6月号)

「実際、私は今回のアルバムで現在の音楽に挑戦したいと思っているんだよ。他の人が挑 戦してほしいかどうかはわからないけど、少なくともこれは私がやるべきことだと思って いる。何故なら音楽がもっと新しい存在だった時代はあったはずだ。人々は何か新しいこ とをやろうとしていて、音楽はもっと意義のあるものだった。それが今はすべてが実利的 になってしまい音楽家は入替え可能なものになってしまった。みんな同じで見た目まで同 じだ(笑)。成功したいがために何か違うことをするのを恐れているんだ。これは音楽の 死だよ。私にとって音楽は神聖なものだから、有名になりたいがために音楽をやるのは気 に食わない。音楽の僕にならなくてはいけないんだよ。音楽が先にくるべきなんだ。それ が最も重要なことであり、見た目なんて重要じゃないんだ。長髪だろうと短髪だろうと、 どんな服を来ていようとね。雑誌を見るとミュージシャンはみんな同じに見える。カメラ 目線で本当の自分たちではないイメージを見せたがっている。自分たちも雑誌で見た人達 を真似しているだけじゃないか。でも、それは彼ら自身ではない。これは私がしばしば感 じることだね。もちろん、例外もいるだろうけど。」

 ストレンジ・デイズ第14号p.83(2000年、音楽出版社)

 私が言っているのはそういった(Alter Ego註:世の中によくある音楽学校やアート・スクール)学校のことではない。テクニックじゃないんだよ。テクニックを学ぶのは幼稚園児のすることだ。テクニックは絵を描いたり、写真を撮ったり、音楽をやるときに必要なものだ。良いアーティストには優れたテクニックが必要だが、テクニックを超えた真のアーティストというものはそれだけでは誕生し得ない。学校はテクニックばかり教えたがるが、私はテクニックは教えない。多少は教えるかもしれないが、彼らにはマジックを教えてあげるんだ。

『BURRN!!』8月号(2001年、シンコー・ミュージック)

 殆どのプレイヤーは簡単なアルペジオをスピーディーに弾いているだろ? でも、私は速弾きに興味はなかった。単調な練習を重ねれば、それは誰にでもできるものだからね。私にとっては何の意味もなかった。意味があるのは、真のアーティスティックなアプローチであり、それはアルペジオにメロディーを持たせることだった。メロディーのないアルペジオは退屈だが、メロディーのあるアルペジオは、太陽に照らされて虹がかかった海のようなものだ。

『ヤング・ギター』8月号(2001年、シンコー・ミュージック)

 重要な言葉というのは強調して話すだろう。それと同じように、重要な音というのは強く弾くようにしているね。そうすることによって表情が出るんだが、ほとんどのギタリストはそれを意識していないだろう。

『Guitar Magazine』8月号(2001年、リットー・ミュージック)

 ピアノでテクニックがある人というのは、スケールを正確に、しっかりとしたタッチで弾きこなせる人を指すよね。多少弾き方によってサウンド・ニュアンスが変わるとは思うけど、ギターやバイオリンのようには音の差が出ないだろう。その点弦楽器は弾き手の弾き方でサウンドは決まる。しかしながら、そういうところを安直に逃げしまう人も多くいる。ちょっとディストーションをかければそれらしいとか、弦高を下げれば速く弾きやすいとかね。弦高を低くすれば、たしかに速く弾きやすくはなるけどトーンに影響を及ぼすんだ。芸術性を考えるとそういうことはよくないし、どれも画一化された音になってしまう。特にデジタル機器を通すと、余計個性は失われる。トーンのことばかり気にするがゆえ、速くは弾けなくなるんだ。・・・・・・テクニックは大前提であって、いかにフィーリングを盛り込んだ洗練した音を出せるかというのが鍵だと思う。それを確かめる一番の方法は、アンプを通さないで生のギターを弾くこと。そうすることでその人がどういうトーンを出せるかが分かるんだよ。

『Guitar Magazine』8月号(2001年、リットー・ミュージック)


 I think there is no ‘best way’ to practice music as such. These things differ from person to person and, in many ways, from circumstance to circumstance. All three of the elements you have mentioned are important, but much depends on which particular point of his or her individual musical evolution the player is at.

 Sometimes it is important to devote time to technical aspects - and to do this intensely - but this shouldn’t be one’s main focus for long – only for as long as necessary. To concentrate mainly on the technical aspects of one’s music making can become like a mechanical drug for some people. They become addicted to technique and in some respects to hide behind it – to cover up a lack of musical depth or substance by fast, slick flurries of meaningless notes.
 There is a huge difference between playing fast runs that are dictated by finger reflexes and by those which have musical meaning, quality and weight. Melody is usually the first victim of this approach – rhythmical precision and clarity of phrasing and expression are often next on the list. For a lot of players this habit can easily lure them into a trap that they may find hard to escape. The problem with this way is that there is very little connection with the deeper layers of music – with the inner content; there is a lot of musical activity, business – but very little of substance is actually being said and achieved. Concentrating mainly on technique can lead to a musician’s alienation from the essence of music and the player is then trapped in a perpetual scraping of music’s surface level, which means he is stuck in an immature state of musicianship and does never gain any deeper insights.

 On the opposite side, the pure ‘feel’ approach is probably a lot more intrinsically musical, but is also fraught with certain ‘dangers’ and definite limitations into which I won’t go right now, because of the nature of your question, Lasse.
 I think that for a musician to achieve maturity he has to be at home and comfortable with all these different aspects and approaches to music making, because the whole thing represents a microcosm of our world and our selves.

 There is not just ONE way – there is a multitude of roads and they all must converge at some point, which is when they lead to Rome, if you know what I mean.
 To just concentrate on only one aspect for too long will probably lead to an impoverished sense of music. I feel it is best to freely move between all these different modes and to integrate them as fully as possible, to the point where one doesn’t even notice the seams.

FAQ in Official Site (2004年12月17日)

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