一般的な仕様より弦数またはフレット数を増やして音域を拡張したギターは
Extended Range Guitar/ Bassと呼ばれますが、ここでは弦数に関係なくフレット数に
着目して27f以上のギターをExtended Fretboard (Ex-F)ギターと敢えて定義、
第Ⅰ章 Sky Guitars
第Ⅱ章 Ex-F Guitars
第Ⅲ章 Ex-F Bass Guitars
第Ⅳ章 Temperament Guitars
という形で話を進めていく予定です。どんなギターが登場するかは左の通りです。ココも新しい情報があれば柔軟に改造していくつもりなので情報等よろしくお願いします。
※試験運用中 ヨーロッパの主要な擦弦楽器の多用な名称と形態を区別しやすくするために便宜上 ヴァイオリン属を「ヴィオロン」、ガンバ属を「ヴィオル」とし、必要に応じて 音域(ソプラノ、アルト、テノール、バス、コントラバス等)、奏法(アルコ、マーノ、プレクトロ等)、 構え方(顎下夾挂、胸上抱撮、腕上抱撮、斜傾抱撮、股上横越、股上起立、膝臏夾立、地上起立)を付す事にする。 またこれまで他の楽器でも表記していたように 出力方法(アコースティック、エレクトリック等)、地名(国名、地方名、都市名等)、時代(ルネサンス、バロック、モダン等)も 付す。 表記は順次改訂中。ただしこれらは暫定的なので今後不都合が生じれば改廃の可能性もあり。以下は変更例と事由。
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音域表示・・・ | 楽器や環境ごとに様々な表示法が混在しているので本稿では全てMIDI等でも使用しているA4=440.000Hz、ピアノの中央ド(Middle C)をC4=261.626HzとするScientific Pitch Notationで統一した。
※各楽器や環境、調律ごとのローカルな表示法と差異がある場合は混同に注意。 例えば鍵盤で中央ドをC3とする表示法では88鍵ピアノ最低音はA-1となる。これはオルガン製造業者で使われていたとのことで詳細確認中。 ギターの所謂「半音下げ(E♭調弦)」の場合A♭4を基準にしてA=415.305Hzとする。また 管楽器の場合では例えばB♭管のトランペットにおけるd'がC4に相当する。 古楽器における各種調律も考え方は同様。 移調に関して厳密には平均率のズレの問題等も生じるがここでは割愛。
独式=Helmholtz方式。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
f ・・・ | フレット(Fret)。例) 27f=27フレット。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Pickups・・・ | PUと略し、日本式にNeck pickupを「フロント」、Middle pickupを「センター」、Bridge pickupを「リア」と記載する。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
弦の名称・・・ | 弦楽器の場合、各楽器の最高音弦をシャントレル (Chanterelle)、最低音弦をブルドン(Bourdon) と表記する。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
弦の数え方・・・ | 本稿では楽器の多様な状態に一律に対処
するため、1本ずつ独立している場合「単弦(Tangen = Single-string)」、2本1組の場合「複弦(Fukugen = Double-string)」と明記し、仕様の説明はこれら機能上の数に準拠する。
従って弦が12本あっても機能上2本1組の場合は「12弦ギター」とは呼ばずに「6複弦ギター」となり、1本ずつ独立している場合は「12単弦
ギター」となる。3本1組やそれ以上のものについては「(漢数字)+重弦(Jyūgen = (Digit of Chinese-character) + Multi-string)」と表示。例えば4本1組で20本の楽器は「5四重弦」。
その他、複弦と単弦の組み合わさった物等に関してはその都度説明を入れる。 単複を具体的に限定せず機能単位の総数のみを示す場合は「コース(Course)」を用いる。 一般的にはコースを複弦等で用い単弦には使用しないが、本稿では全てに適用する。 また弦の位置を表す場合は、通常「弦」と「コース」が混在することから混乱を避けるため「列目(Retsume = (Ordinal-number) + Line)」で統一する。数字の基点は 一般的なギターと同様、演奏時の目線に対して最も遠い物からとするが、楽器によって慣習が違う場合はその都度説明を入れる。 この他必要に応じて個別に開放弦の音程を用いて表すこともある。 なお、指板上にあって押弦する物は「主弦」、指板上にあっても押弦に使わない物は「ドローン弦」、 指板からはみ出たものは「浮遊弦」と表記した。
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備考: | 人物名の敬称は略。 画面表示について |